発売日:2022.7.8
Together We Run
Don’t Give UP on US
Still Believe in Love
You Got The Best on Me
Live To Love Again
The Way We Used To Be
Come Away With Me
After Glow
Let it Rain
Holdin on
All Day And All Night
Don’t Go
United We Stand
Life Rolls on
Beatiful as You Are
ボーナストラック(日本盤)
Hard to Let it Go
メンバー
Neal Schon – Guitar
Jonathan Cain – Keyboard
Arnel Pineda – Vocal
Randy Jackson – Bass
Narada Michael walden – Drums
Deen Castronovo – Vocals
Jason Derlatka – Background Vocals
プロデューサー
Neal Schon & Narada Michael walden
チャート
Billboard Hot 200 (#88)
2020年、新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、世界がロックダウンされ経済活動がストップする中、バンドにも大きな変化が訪れる。
20年3月バンド名の商標権をめぐる争いで、黄金期のメンバーだったロス・バロリー(B)とスティーブ・スミス(Ds)の解雇に加え、損害賠償請求を求める裁判が起こされる。(後に和解するも解雇は変わらず)
20年5月後任に”Raised on Radio”のレコーディングとツアーに参加していたランディー・ジャクソン(B)とニール・ショーンの最新のソロアルバム”Universe”でプロデューサーを務めたナラダ・マイケル・ウォルデン(Ds)、さらにジェイソン・ダーラトカ(Key, Vo)を迎えたと発表。
コロナ禍で苦しむ人たちのために開催されたバーチャルスペシャルプログラム『UNICEF Won’t Stop』にて新メンバーを披露、ファンを安堵させた。
2020年に予定されていたプリテンダーとの全米ツアーは中止され、時間に余裕ができたニールが近所に住むナラダのスタジオでセッションを始めたことがきっかけとなり新作のレコーディングを開始。
21年6月には最初のシングル ” The Way We Used To Be”をリリース。コロナ禍の不安な状況を題材にしたモダンでグルービーな曲にニールのフリーフォームのギターが絡む今までにない曲調で新作に対す期待が高まる。
その頃ニール・ショーンはエディ・トランクとのインタビューで、「新作はEscapeでやったように、さまざまな要素を持った多様なレコードを目指しており”Separate Ways”のようなヘビーなR&Bも含まれている。新しいリズムセクションは強固でバンドは最高に燃えている。」と語っていました。
2021年に入るとアメリカでは徐々に経済活動が再開され、21年7月にはLollapalooza 2021とAragon Ballroomでの単独公演が発表されました。このコンサートからディーン・カストロヴォが6年ぶりにバンドに復帰。ナラダとのダブルドラムを組むことに、ベースはランディーの腰の手術のため代役としてSoul Circusで共演したことのあるマルコ・メンドーサが勤めまていました。
その後も8月に同時多発テロから20年を迎えたトリビュートコンサート”NEVER FORGET CONCERT”や、9月は”iHeart Radio Music Festival“に年末には “Times Square New Years Eve 2021“に出演メディアに露出が続く中、21年12月に開催されたLas Vegasのレジデンシ―公演からはナラダが体調不良のため脱退、ベースはHardlineで共演したことがあるトット・ジェンセンへと布陣が変更となりました。
22年2月から5月まで3年ぶりの全米ツアー “Freedom Tour”が開催され、サポートにToToを迎えたメロディック・ロック・ファン垂涎のコンサートは各地でソウルド・アウトが続出。
ツアー終盤にはついに11年ぶりの新作 ”Freedom” が7月8日全世界同時発売されるとアナウンスされました。
アルバムタイトルの”Freedom”は元々は”Raised on Radio”の時に当時のマネージャーだったハービー・ハーバードがつけたかったタイトルでしたが、スティーブ・ペリーに拒否された経緯があります。ニールはUltimate Classic Rockとのインタビューの中で「そのタイトルは何年も何年もそこにあった、今回元バンド・メンバーとの訴訟もあり古い弁護士、古いマネージャー、古い会計士との別れを経験し“自由”という言葉が、自分にとってさまざまな意味を持っていることがわかったんだ。ハービーがずっと前にやりたかったことだけでなく、僕らが経験したことすべてを表しているんだよ。自由について知りたいと思った。それが、僕たちのビジネスにとっても、新しいLLCになったんだ。僕たちはただ、すべてを結びつけようと考えたんだ。すべて理にかなっている」と述べています。
21年10月ハービーは残念ながら新作の発表前になくなってしましたが、訃報を受けニールは自身のインスタグラムに動画と共にコメントを添えハービーを追悼しました。
「私たちが一緒に経験した信じられないような時間、試練、苦難をすべて大切にする。
ハービーのマネージャーとしての手腕は信じがたく、あらゆる場面で私たちのために闘ってくれた。
彼のヴィジョンがなかったら、私たちが経験した革新的なことの多くは起らなかった(一部抜粋)」
さて発売された待望の新作は、全15曲(日本盤はボーナストラック1曲追加)70分を越える大作で、ジャーニー結成50年の活動(ソロを含む)を凝縮したような作品に仕上がってます。
ジャーニーならではの極上のメロディやコーラスはもちろん、綿密なアレンジ、リズム隊交代による独特なグルーブ感が追加、そこに80年代を少しだけ彷彿させるカラフルな味付され、最後まで飽きることなく一気に聞かせてくれます。
アーネルもボーカル面でナラダの貢献に感謝していましたが、とにかく歌メロ・サビ・コーラスが素晴らしく全曲シンガロンできるロックアンセム満載のアルバムとなっています。
オープニングを飾る”Together We Run”はピアノとボーカルで静かに始まり、サビで一気に盛り上げ、続く”Don’t Give Up on Us”は随所で”Separate Ways”を彷彿させながらサビではシンガロングしたくなる曲。”Still Believe in Love”は哀愁たっぷりのスローバラード、ギターも哀愁たっぷりで堪能できます。
次はキラーチューンの”You Got the Best of Me”コーラスと後半のグルーブが最高。”Live To Love Again”はジョナサン印のバラード(間違いなし)歌詞もですが恋愛映画の一場面が浮かぶような素敵な曲でニールのギターソロも最高です。ファーストシングルの”The Way We Used to Be”を挟んでストレートなロックチューン”Come Away With Me”中盤のブレイクからのギターソロが最高にカッコいい。そして唯一ディーンがボーカルをとるミッドテンポの”After Glow”後半のドラムが聞き所。中盤はヘビーなブルース”Let it Rain”ジミヘンばりのギターリフを主体にした楽曲からギアを上げ、ヤンハンマーとの共演作を彷彿させる”Holden on”ランディのファンキーなリズムをフューチャーした”All Day and All Night”、そして2曲目のキラーチューン”Don’t Go”からアメリカの独立記念日に公開されたロックアンセム”United We Stand”と一気に畳み掛けます。終盤は穏やかで心地よいムードの”Life Rolls on”を挟み、最後は壮大な”Beautiful as You Are”で締めくくります。
この後は、ToToとの組み合わせで南米ヨーロッパツアー、来年はバンド結成50年を記念した大規模なスタジアムツアーをサンタナとの共演や元メンバーの部分的な復帰等が噂れています。
日本公演の予定は現時点で情報はないですがアルバム全曲再現なんかしてくれないかな〜